猫探偵が迷子猫の行動範囲と迷子猫の行動時間について解説【ペット探偵ペットヘルプ】

こんにちは。ペット探偵ペットヘルプのイブキです。

今回は迷子猫の捜索をしていて、多くの飼い主様から【迷子猫はいつ動くのですか?】【いつ探したら見つけられるのですか?】【どのくらい遠くまで行くのですか?】という疑問について経験上から執筆していきます。

本記事を読むことで

プロの猫探偵、ペット探偵ペットヘルプが今までの様々な経験から執筆するため、迷子猫の行動範囲や迷子猫の行動時間について、迷子猫の捜索する際のヒントになると思います。

どんな人に向けてか

迷子猫を探している飼い主さん、ペット探偵ペットヘルプについて詳しく知りたい方向けです。

順番に解説していきます。

目次

迷子猫の行動時間について

ネットなどの様々な記事には、夏の暑いときは涼しくなってから、冬は暖かくなって日が出てる時間に行動をすると書かれていることが多いです。

けれど、これは外に慣れている猫に限った話です。

迷子猫は、夏の暑さや冬の寒さなどはあまり関係しないで、生きるために行動していきます。

迷子猫はいつ行動する事が多いいのか?迷子猫の八割以上と言ってもいい程

迷子猫の多くは23時~6時に動くことが多いです。

なぜなら、迷子猫の多くは家猫の子が多いからで、家猫にとって自分の家の中は、自分のにおい(テリトリー)に囲まれているので安心出来ていますが、外は様々なにおいや音がするため、生存本能で警戒心MAX状態になってしまいます。迷子猫だけではなく、猫のほとんどは環境変化にとても敏感です。例えば、動物病院へ連れて行ったときや、引っ越し、大掃除をすると、それは猫にとって環境が変わるため、警戒してじっと隠れてしまう子が多いです。迷子猫にとっては、これが外でも同じような状況になるため、迷子猫によって性格や環境によって左右されてきますが、その場で落ち着くまで、または生存本能で動かなくてはいけないという状況が来ると、行動するという事になってきます。

なぜ23時~6時かというとポイントはとなります。猫の耳はとても優れているため、1日の中で音が静かになる時間帯は多くの人間が寝る時間帯なので、生活音が静かになる時間帯という事です。迷子猫が動く時間は環境によっても変わってくるのですが、例えば、田舎などの地域によっては、18~20時で窓のシャッターを閉める家が多かったり、夕方以降になると人気がなくなると、それは迷子猫にとって静かになるので、早めに動くこともあります。

どれだけ猫の聴力が優れているのか

人間、犬、猫の順番で優れています。

人の可聴域は約20~2万ヘルツ

犬の可聴域が約15~4万ヘルツ

猫は約60~6万ヘルツと言われています。

犬も耳がいいと言われていますが、犬よりも猫のほうが、より高い音が聞こえています。

猫の聴力は、虫の羽音やネズミの鳴き声などの高い音を聞くために発達したため、猫は犬の1.5倍、人の3倍も高い音を聞くことが出来るとされています。

イブキ

警戒心Max状態の迷子猫は、安全な所にじっと隠れながら、180度も動く耳で様々な音を聞きわけ、においを頼りに行動していくと考えています。

イブキ

迷子猫の行動時間には【音・におい】が大きく関わってきます。

外の経験がある場合

※外の経験がある猫は、家猫と行動する時間帯は変わってくる事が多いです。一概に夜に探せばいいという事でもなく、人間と同じように、猫にもそれぞれの性格や気持ちがあるので、迷子猫になってしまった子について詳しくヒアリングをする事で、その子の行動する時間帯はだいたいの予測は出来てきます。いつ探すのがベストなのかなどの予測していく事は、詳しいヒアリングやペット探偵としての様々な経験が必要となってきます。

迷子猫の行動範囲について

【猫のテリトリー範囲】

去勢していないオス→約500~1km

去勢済みのオス→約250~500m

避妊していないメス→約150m~250m 避

妊済みのメス→約50m~150m と言われています。

迷子猫が近くにいるのか、遠くにいってしまうのかは、迷子になった状況や周囲の環境、迷子猫の性格によって様々ですが、迷子猫のほとんどは近くにいることは多いです。

確かに近くにいることは多いですが、迷子猫になってから時間が経っていたり、様々な状況によって近くではなく離れてしまう子もいます。

猫の行動範囲は田舎と都会で大きく変わってきます。

猫目線になると、猫にとって障害物となる物あればあるほど距離は伸びなくなります。

逆に猫にとって障害物がないと距離が簡単に伸びてしまいます。

迷子猫にとっての障害物とは【道路、人間、家、車、電車、川、猫、野生動物】になります。

田舎で迷子猫の場合の行動範囲

田舎の場合は障害物となるものが猫にとって少ないので、簡単に距離が伸びてしまいます。

田舎の場合の猫の行動の仕方

都会で迷子猫の場合の行動範囲

都会の場合は、迷子猫にとって障害物となるものが多くあるので、距離が伸びにくい傾向があります。

都会の場合の猫の行動の仕方
イブキ

田舎の場合の1㎞と都会の場合の1㎞では全然違ってきます。

迷子猫はどれくらい移動出来るのか?

イブキ

今までの経験で、迷子場所から無事保護場所までの直線距離で最大は14kmでした。経験上からすると、迷子猫は14kmは移動可能という事になってきます。

イブキ

次に遠くで見つかった子は7km先や4km先の子です。

なぜ、(14km、7km、4km)も移動したのか?

実際に14km先で無事保護出来た迷子猫だいちゃん

千葉県船橋市で2023年2月26日から迷子猫になり2023年5月24日に無事保護。

迷子期間は84日間でした。

発見のきっかけは、Instagramに迷子の投稿を見てくださっていた方からの目撃情報でした。

迷子猫だいちゃんがなぜ14km先に行ってしまったのか?

迷子になった場所は、猫もたくさんいるような住宅密集地でした。

迷子場所の住宅街から近くにある交通量の多いバス通り渡ると、田んぼが広く広がっていて、そこから住宅がある場所に行くには1㎞先でした。

迷子猫だっただいちゃんは、生きるためにはごはんを食べなくてはいけないので、道路を渡ってから住宅がある場所に行くまで1㎞ありましたが、そこまで移動したはいいけれど上手く猫のごはんを食べれなかったので、だいちゃんが次のごはんを探そうとしたら、また田んぼがあり、次の住宅がある所は2㎞先だったので、居心地よく食べれないと判断しては広い田んぼエリアを移動をして、というような繰り返しで、自然と距離が伸びてしまったのだと思います。

発見時の迷子猫だいちゃん↓

発見したときは、まるで自分のお家かのように屋根で寝ていて、聞き込みによると、1ヶ月くらい前から現れていて、猫のために置いていたごはんを食べては寝てというのを繰り返していたそうです。

無事保護後の様子や体重変化、爪の削れ具合、毛の汚れ、表情、動物病院で検査をしてもらった後にいろいろとお聞きすると、車などの人が加わって移動、運ばれたという事は考えずらかったです。

ほぼ間違いなく迷子猫だいちゃんが約14kmを自力で歩いたと考えています。

イブキ

迷子猫は生きるために必死で、生存本能で行動していきます。昔から猫は家にいつくと言われていますが、本当にその通りで、それぞれの迷子猫にとって、居心地の良い場所、安心して寝れて食べれるところを選びます。上手くいつく事が出来たら、そこに何年でもずっといます。

イブキ

迷子猫の場合は永遠と遠くに行ってしまう事はなく、迷子猫にとって居心地の良い場所を見つけることが出来たらずっとその場所にいつきます。発見に繋げるためには、そこに人間側でどう辿り着くかだと思っています。

イブキ

どのように迷子猫に辿り着くのか・・・それは、結果を見ないとわかりませんが、発見に繋げるためには、たくさんのルートを持つことが一番発見に繋がりやすくなってきます。ルートとは、例をあげるときりがないですが、例えば【ポスティング、張り紙、手渡しの聞き込み、SNS、SNS広告、迷子掲示板、新聞折込、新聞掲載、フリーペーパー掲載、ラジオ】など。

飼い主様からの貴重な口コミです↓

今までの無事保護出来た実績は、Twitter、Instagramのハッシュタグ #ペットヘルプ実績 で実績投稿しています。

実際に7km先で無事保護出来た迷子猫アーニャ君

茨城県ひたちなか市、国営ひたち海浜公園で2022年9月18日から迷子猫になり2022年11月14日に無事保護。

迷子期間は57日間でした。

発見のきっかけは、迷子掲示板からの目撃情報からでした。

迷子猫アーニャ君がなぜ7km先に行ってしまったのか?

迷子になった場所は、茨城県にあるひたち海浜公園というとても広い公園でした。                                                                      そこは公園の中でも端で、柵の外は高速道路があり、近くには海というとても危険な場所でした。

実際にその場でヒアリングをしその場を見ていきながら分析していきました。公園はとても広く、近くは高速道路、海という過酷な環境なので、このような状況で迷子猫アーニャ君が生きるためにはどうするのか?を考えていきました。

結果的には、その時に考えて飼い主さんに伝えていた推理通りの方向と距離となりました。

迷子場所でアーニャ君が生きるためには、食べる物も公園の屋台のゴミしかない、人の家もない場所のため、そこに留まらず、生きるために歩き続けるしかなかったということです。

公園を抜けて住宅(猫がいる場所、ごはんがある可能性がある場所)に行くまでは4kmもありました。4km先の住宅エリアの次に移動する可能性のあった場所は、無事保護出来た場所の約7㎞先の場所でした。

迷子猫アーニャくんにとって生きるためには、ごはんがある場所まで行動するしかなかったので、迷子場所の過酷な環境に左右されて約7㎞先まで移動したと考えられます。

実際の地図↓

実際に4km先で無事保護出来た迷子猫さちこちゃん

山口県山口市で2021年11月2日から迷子猫になり2022年1月10日に無事保護。

迷子期間は69日間でした。

発見のきっかけは、約2㎞先のコンビニに迷子チラシの貼るお願いをしていて、貼っていただいていた迷子チラシを見てくれていた方からの情報でした。

さちこちゃんは約4㎞離れた場所で車に轢かれてしまい、それを見てくれた方がすぐに保護してくださり、この子は貼ってあったチラシの子に似ていると思ってくれて、チラシと照らし合わせてくださり、飼い主さんの元へ帰ることが出来ました。

迷子猫さちこちゃんがなぜ7km先に行ってしまったのか?

迷子猫さちこちゃんは、外に脱走してごはんを食べながら居心地のいい場所を探しているうちに側溝を通り、距離が伸びてしまったのだと思います。

飼い主様からの貴重な口コミです↓

詳しくはブログにて詳しく解説しています↓

まとめ

迷子猫の行動範囲や動く時間について、今までの実際の経験を基に執筆しました。

ブログで書いている子以外にも書いても書ききれないほどの様々なストーリーがあり、1冊の本が書けてしまいそうです。実際に書いていて何年経っても、その当時の飼い主さんの様子や捜索した場所、必死に探し歩いた感触、聞き込みをした人、カメラの設置のお願いをした人など全て鮮明に思い出せます。

今回、例に紹介した子はかなりの移動距離で、いままでの常識が覆るような実績だと思います。

プロの猫探偵、ペット探偵として、少しでも大切な家族との再会のためにお力になれた事が心の底から嬉しいです。

ペット探偵ペットヘルプの実績としては、2024年3月の現時点で、迷子場所から無事保護場所の最大の距離は14km

迷子から無事保護までの最大の迷子期間は1年4ヶ月+23日、510日振りに無事保護という数字的な結果があります。

ペット探偵ペットヘルプを詳しく知りたい方や、迷子ペットや迷子猫を探している飼い主さんに、私たちの活動している様子が伝わったら嬉しいです。

私たちが捜索したら何もない状況より、必ずプラスになります。

なぜなら

今までの経験やノウハウ、知識を活かして全力で捜していくことで見つける自信があるからです。

もし、ペット探偵に依頼を考えている方は、ブログ、SNS、ホームページ、クチコミ、直接電話してみて、いろいろな視点で(他社と比較してから)考えてみてください。

大切な家族の一員です。

迷子ペットには命がかかっています。

私たちは大切な家族との再会のためにお力になれます。

そして、困っている人にこんな熱いペット探偵、猫探偵がいると教えていただけると嬉しいです。

一人で苦しまず素直になって頼ってください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。😸

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この記事を書いた人

迷子のペットを探すプロのペット探偵。(有限会社ペットヘルプ)1997年設立。信頼と実績のある豊富な経験から迷子犬・迷子猫・迷子鳥など、大切なご家族をお捜しします。猫探偵、相談やお問い合わせは「090-3409-0737」まで、お気軽にご連絡ください。

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